アクアダイアリー2nd

ブリードにおける奇形のお話

すっかり夏ですね。飼育者、飼育魚ともに調子を崩しやすい季節です。体調管理、健康管理には十分気を付けたいですね。


さて、今日は独り言です。

プレコのブリードにおいて、様々な『定説』や『常識』と化したようなモノが存在しておりますが実際はどうなんでしょうね?

その中でもブリードされた皆さんが一度は経験されるであろう奇形のお話。

順調に育っているのに『ナゼだ?』と首がもげるような思いをされたことがあるのではないでしょうか?

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↑インペとキンペコ(L333)の卵


いわゆるドンキーや、ヒレ曲がり、顔がやけに小さくなるといった奇形を見る機会は多いかと思います。

『遺伝する』なんて話も出ているようですが、少なくとも私の知っているドンキーやその他の奇形については、私の経験上『遺伝はしない』と推測しております。



もし仮にですよ?遺伝するとしたら、ワイルドでそういった個体をもっと目にするはずですよ?

ブリードしていきなりそんな遺伝がポンっと出てくる根拠は??

ならば、ブリードして出てくる=ブリード下における『何か』が影響してると考えるのがごく自然。

何でもかんでも遺伝とするのは少し乱暴だと思いますケド。


要するにこういう事です。

〇もし遺伝ならばワイルドで奇形がほぼ皆無なのはなぜ?(0ではない。プレコ王国←クリックでリンク先へ参照。)
〇遺伝ならば、ブリードにおいていきなりその遺伝が表面化する根拠は何?
〇ブリードでよく見られる現象ならば、ブリードにおける『何か』が原因と考えるのが自然ではないか?

もっといろいろ考えられるでしょうが。個人の意見にとらわれることなく、こんな感じで疑問に思う事を皆さんでディスカッションしても面白そうです。


プレコブリードにおける『定説』や『常識』なんてまやかし、嘘っぱちが多いのが現状に思えます


とある有名ショップのブログにて『遺伝する』とのお話がありました。経験則からのお話とのことでしたが、恐らくはく色々な環境を用意して試された結果ではないと思います。

もちろん私はどういった工夫をされてきたのか知りません。奇形を克服しようとある程度環境を変えて試されたかもしれませんが、似たような環境からは似たような結果しか出ません


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↑L236稚魚



さてここからは私が経験したお話です。

まず結論から、ドンキーの親から得られた子供でもキレイに育ちます

そしてその逆もしかりです。綺麗なワイルド同士からでも平気でドンキーは出ます


私自身もかなりの稚魚を犠牲にし、その度にトラウマになりながらも、何年も色々な実験を繰り返し、そして現在に至ります

それでも油断をすれば奇形は出てしまいます。

ちなみに私は人様に公開することを目的として研究してきたわけではありません。よってデータなどは記録しておりませんし、あっても公開するつもりはありません。すべては私の頭の中に入っております(笑)

DSC_1750.jpg
↑L173稚魚


私はドンキーやそのほかの奇形(顔が小さい、肩がへこむ等)、ヒレ曲がりの一部など、『成長』と密接な関係があると推測しております。

そして『成長』を阻害する要素のある環境で育成すると、『ドンキー』『奇形』はもちろん、『腹水』『ヨークサック吸収不全』『成長が極端に遅い』『痩せ落ち』等も見られることが多いと感じます。

ヨークサックを吸収しないのも、あることが原因で成長を阻害されるからと考えてます。

例を挙げるとするならば、ヨークサック吸収までに数匹落ち、残った個体もドンキー気味が多い、、、等。

いかがですか?心当たりはありませんか?

DSC_1915.jpg
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↑L173稚魚。成長不良気味の場合、この段階でドンキー気味になる。


ただしです。種によって『ドンキー』や『奇形』等、出やすい出にくいがあるのは私も感じております。つまりは成長不良が出やすい出にくい、これは単に種における『成長の強さ』が関係していると思っています。

そしてその理由から累代の影響も少なからず関係してくると考えます


例えばインペとキンペコを比べた場合には、食の細い(成長の遅い)インペの方が奇形率が高いと思います。食欲旺盛なキンペコ類は成長も早く奇形も出にくいです。

さらに同じキンペコでもL333に比べ、L66系のほうが奇形が出にくいのも感じております。そしてブリード同士の子供は奇形が出やすいというのも感じています。

そもそも親に使ったブリード魚がしっかりと成長できていない可能性も否定できません。
(奇形が出る環境で育った親が健康に育ったという保証もないですし、そもそも自然と水槽内では環境が違いすぎます。)

さらには累代による影響で体質的に弱くなっているという部分も否定はできないでしょう。

(ついでにお話ししますが、ブリードインペの稚魚期イレギュラーバンド。よく見ると成長不良気味の個体に多く見られますね!ちなみに成長とともに元に戻るケースも多いですよ。ブリードで多く見られる現象なので考え方としては一緒です。)
(またキンペコなどの極端に白勝ちの個体なども、ほかの兄弟魚に比べて小さい個体が多い気がしますが。気になるところですね。)


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↑インペ稚魚。この時点でしっかり成長していれば、餌食いもよく恐ろしいほど成長が早い。



先にも書きましたが私自身、成長不良について長年苦しみました。

一つ言えるのはすべては育て方次第です。

完璧に育つ環境というのは存在すると考えます(=限りになく自然に近い環境??)。その環境下に近づけてやることで、ドンキー等の奇形、一切の成長不良等出さず、しかも成長のスピードが段違いに早いのが実感できます。

(ちなみに『蹴りだし』や『食卵』などもリンクしてくると思いますよ。)


稚魚の時代にどれだけ適切な環境で、必要な栄養が摂取できるかが大きなカギです。

これにより、健康に育ち、成長も早く、健全な親となりうると考えます。(もちろん細かいことを言えば個体差はあります。)


他の魚種でも同じですし、動物界全般に言える共通項だと思うのです。

DSC_0375.jpg
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↑L173稚魚。この後も育成次第では奇形になる可能性も。
 下の稚魚は2.5センチ程。奥に写るのはドームシェルターです。これだけ小さくても堂々としたフォルムだと思いませんか?



結論
〇ドンキーやその他の奇形はそのほとんどが後天的な奇形(成長不良)
〇環境次第で十分回避できる。
〇特に大事なのは孵化後~餌をとり始めるまでの環境。


かなり大きなヒントがあちこち隠されています。あとは魚をよく観察してみてください。

ただしこれは私の経験と考え方です。


本当に好きならば自分で色々考え、根拠に基づき環境を作り、そして結果を楽しむ

趣味とは決して人から教えてもらったり、人の決めつけで楽しむものではないと思います。

色々な情報が飛び交っておりますが、惑わされることなく自分なりに答えを探して、培った経験で皆さんと討論するのが良いかもしれません。


あ、独り言なので質問は受け付けませーん、悪しからず(笑)

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